食物アレルギーに関する記述である。
卵白のアレルゲンには、オボムコイドがある。(〇or×)
答え 〇
食物アレルギーの1つである「卵」に関する問題です。
食物に含まれるアレルゲンは1つとは限らないので、関連するキーワードをセットで見ていくことがポイントです(^^
食物アレルギーは、食べ物に含まれるアレルゲン(主にたんぱく質)が原因となり、アレルギー症状(免疫の異常反応)が起こることです。
原因となる食べ物には、小麦、卵、乳、そばなどたくさん種類がありますが、まずは「そこに含まれているたんぱく質が原因となる」が、基本的な理解となります。
卵で起こるアレルギーは、主に卵白に含まれるアレルゲン(たんぱく質)が原因となります。
とくに上位2つの「オボムコイド」「オボアルブミン」が、卵アレルギーの原因物質としてよく登場します。
よって今回の問題、
「卵白のアレルゲンには、オボムコイドがある」は、マルとなります。
また、もし「オボアルブミン」で登場していてもマルです。
卵アレルギーでは、もう一点よく登場する内容があります。
それは、
・オボアルブミン・オボトランスフェリン・リゾチームなどは、加熱によって変性するので、アレルゲン性が低下する
・オボムコイドは変性しにくいので、アレルゲン性が変わりにくい
という特徴です。
つまり、
卵全体で考えれば、加熱することでアレルゲン性は低下する。
でも、オボムコイドは変わらないので、加熱しても「完全に卵のアレルゲン性はなくならない」という理解になります。
今回の問題文を見て、オボムコイドは加熱に強く、より重要なアレルゲン(たんぱく質)の名前だったな、とイメージできるとグッドです。
(また、卵黄にもたんぱく質が含まれていますが、ぜんぜん種類が違うので、アレルギーへの関与は少ないとされています。)
卵白=オボムコイドという暗記だけではなく、ぜひ関連するキーワードもセットで覚えて見てください(^^
暗記用まとめ
・卵白のアレルゲンには、オボムコイドがある。
・オボムコイドは、加熱による変性が起こりにくい。
・卵白のアレルゲンには、オボアルブミンがある。
・オボアルブミンは、加熱による変性が起こりやすい。
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