血液疾患に関する記述である。
悪性貧血は、内因子の欠如で起こる。
(〇or×)
答え 〇
試験に登場する貧血は5種類ほどありますが、その中のビタミンB12が関わる貧血についての問題です。
悪性貧血は1点だけややこしい部分があるので、そこを整理しながら見ていきます(^^
貧血とは、血液中の赤血球の量が減少した状態を指します。
これが起こる原因にはいくつかあり、試験では約5種類が登場します。
・鉄欠乏性貧血
・巨赤芽球性貧血(悪性貧血含む)
・腎性貧血
・溶血性貧血
・再生不良性貧血
(それぞれ違う原因によって、赤血球が減る。)
この内「巨赤芽球性貧血」は、正常な赤血球を作ることができず、未熟な状態である「巨赤芽球」が血液中に出てくるものです。
ビタミンB12または葉酸の欠乏で起こります。
(どちらもDNA合成に関わっており、どちらが欠乏しても正常な赤血球が作れない。)
悪性貧血は、巨赤芽球性貧血の中で、「内因子の欠乏が原因で起こるビタミンB12不足」が原因で起こる場合を指します。
(葉酸の欠乏に対しては言わない。)
ビタミンB12は、他のビタミンとは違う大きな特徴があります。
それが、「小腸から吸収するためには、胃から分泌される(キャッスル)内因子が必要」という点です。
つまり、ビタミンB12は充分食べたとしても、胃から出る内因子がなければ不足してしまいます。
そしてこの内因子欠乏が原因で起こる巨赤芽球性貧血を、「悪性貧血」と呼びます。
(昔は治療法がなく、死に至るほど大変な疾患だったため「悪性」と付いている。)
巨赤芽球性貧血は、葉酸かビタミンB12の欠乏で起こる。
その内「悪性貧血」は、B12が関わる貧血の名前。
そしてB12の吸収には内因子が必要だった。
よって今回の問題、
「悪性貧血は、内因子の欠如で起こる」の答えは〇となります。
問題文に書いてはありませんが、巨赤芽球性貧血のことだな、B12欠乏のことだなとイメージできることがポイントです(^^♪
暗記用まとめ
・貧血とは、血液中の赤血球の量が減少した状態
・巨赤芽球性貧血は、ビタミンB12または葉酸の欠乏で起こる
・悪性貧血は、巨赤芽球性貧血の中で、「内因子の欠乏が原因で起こるビタミンB12不足」が原因で起こる
・ビタミンB12の吸収には、胃から分泌される内因子が必要
今日も勉強おつかれさまです!
試験の解き方や考え方がつまった、勉強に寄り添うノートです。
「わかりやすい!」と言っていただいた試験対策の解説です。毎日投稿される記事がすべて読み放題。勉強の質問にもお答えしています。読める記事が350以上になり検索もしやすくなりました。