答え ×
経腸栄養剤のNPC/N(非たんぱく質カロリー窒素比)は、150~200くらいである。
NPC/N(非たんぱく質カロリー窒素比)とは、食事の中のたんぱく質をどれくらいの割合にすればいいのか?を表す指標です。
NPC/N(非たんぱく質カロリー窒素比)
NPC(ノンプロテインカロリー/非たんぱく質カロリー)→ つまり「糖質と脂質」のこと
N(窒素)→ 窒素はたんぱく質だけに入っているので、「たんぱく質」のこと
よってこの式をカンタンにイメージすると、
糖質+脂質÷たんぱく質
となります。
「糖質と脂質の量に対して、どれくらいのたんぱく質割合にすれば、効率よくたんぱく質が利用できるか」を考えることができます。
(たんぱく質の本来の目的は体たんぱく質の材料になること。でも糖質と脂質からのエネルギー量が少ないと、たんぱく質はエネルギー源として使われてしまうので不都合。これを防止する。)
このNPC/Nの「ふつうの値」は、「150~200」です。(暗記)
ふつうの食事や、ふつうの経腸栄養剤では、計算するとこれくらいの結果になります。
ポイントとなるのは、
炎症などが起こり、たんぱく質の必要量が増加したとき(つまり食事成分としてのたんぱく質量を多くしたとき)、この値は「小さくなる」という点です。
(計算式の分母がたんぱく質なので、ここの数字が大きくなると、計算結果の数字は小さくなる)
よって誤文の「50」は、相当たんぱく質の割合が多い状態です。
(目安として、重症熱傷で80という値が使われるレベル)
ここまで極端な値が使われることはほぼないので、「さすがに低すぎる」という感覚がもてるとグッドです。
今日も勉強おつかれさまです!
関連するmarcyノート