【食料自給率で数字を覚えるときは、自給率の種類に注意する。】(34回139番4)

わが国の食料自給率に関する記述である。

最近10年間のカロリーベースの総合食料自給率は、50%以上である。
(〇 or ×)

「カロリーベース」の値。
「生産額ベース」ではない。

×
最近10年間のカロリーベースの総合食料自給率は、50%以下である。

食料自給率とは

食料自給率とは

我が国の食料供給に対する国内生産の割合を示す指標」です。(農林水産省)

ようは、日本で食べられている食料のうち、どれくらい国内で作られているのかを表す数字です。

もし100%だったら、すべて国内産ということですね。

食料自給率には種類がある

食料自給率には種類があります。

そのひとつである「カロリーベース」とは、食料自給率をカロリー(熱量/エネルギー)を基準に考えたものです。

例えば、今日は2,000kcal食べました。
このうち何キロカロリーが国内産かな?という視点です。

もし1,000㎉だったら自給率50%になる。

食品の重量割合ではない点に注意。

最近の値

最近の値は次の通りです。

農林水産省 日本の食料自給率/2.食料自給率の推移 2021.1.12

令和元年(2019)で38%
近年は、だいたい40%弱で推移

食事で考えると、国産エネルギーは半分以下という印象です。

注意点

図にも載っていましたが、
食料自給率には他の視点もあります。

生産額ベース

 食料の生産額を基準に考える。
 食料として何円分供給されたか。
 そのうち国内産分は何%か。

こちらの場合だと、同じ年でも値が変わります。(令和元年で66%)
どの視点の自給率なのかには、注意が必要です。

ポイント!

カロリーは半分以下。

普段の食事から摂取できるカロリー(エネルギー)の半分以上は輸入品。
国内産は40%弱。
そんなイメージが大切です。

また、生産額ベースだと50%以上になるので、あくまでカロリーベースのこと。
ここも忘れないようにしましょう!

marcy