【Q】非代償期の慢性膵炎における病態および栄養管理に関する記述である。腹部疼痛が増強する。(〇or×)

答え ×

腹部疼痛が減弱する。

・慢性膵炎
膵臓の炎症が長期間繰り返し起こった状態
原因は、アルコールが多い
膵臓の機能が保たれている「代償期」と、
機能不全まで進んだ「非代償期」に分類される


慢性膵炎(非代償期)では、腹部疼痛が減弱するという特徴があります。

慢性膵炎(代償期)では、膵臓の機能が保たれているので膵液(消化酵素)が分泌されています。炎症が起こっている状態で酵素が分泌されると、これが刺激となり痛みを生じます。
(膵臓はたんぱく質分解酵素も出しているので、これで膵臓自身がダメージを受けているイメージ)

ですが非代償期になると、膵臓の機能はほぼなくなるため、酵素は分泌されず、これに伴う痛みも減ります。

つまり、重症化しているけれど痛みは治まってくる、という状態になります。

慢性膵炎ではそんな例外的な状態になりますので、これを知っていますか?という問題です。

今日も勉強おつかれさまです!