答え ×
律速酵素は、代謝経路で最も遅い反応に関与する。
酵素と基質の化学反応は、1つの代謝経路全体で考えると、いくつも起こっています。
例えば「解糖系」という、細胞の中で糖を変換していく代謝であれば、10段階ほどあります。
(それぞれの段階で違う物質ができ、それぞれの反応は違う酵素が担当している。)
律速酵素とは、この代謝全体の中で最も反応が遅い部分に関わる酵素のことを指します。
(一番最後の段階の反応という意味ではないので注意。)
例えば10段階の反応がある内、1段階目の反応のスピードが最も遅いとします。
この場合、2~10段階目の反応がいくら早く進んだとしても、この代謝全体のスピードは上がりません。(結果的に1段階目のスピードに全体が合わせざるをえない。いわゆるボトルネック部分。)
つまり、代謝経路で最も遅い反応(ここでは1段階目の反応)が、代謝全体のスピードを決めている。ここに関わる酵素のことを「律速酵素」と呼びます。
(アポ酵素・ホロ酵素同様に、特定の酵素の名前ではないので、ご注意ください。)
今日も勉強おつかれさまです!
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