血糖とその調節に関する記述である。
糖新生は、筋肉で行われる。(〇 or ×)
グルコース-6-ホスファターゼがあるとかないとか。
×
糖新生は、筋肉で行われない。
糖新生とは
糖新生とは、糖以外の物質から糖(グルコース)を作る代謝経路のことです。
(糖を新しく生むと書く。)
「糖以外」には、乳酸やグリセロール、(糖原性の)アミノ酸などが含まれます。
「アミノ酸が含まれる」ということは、アミノ酸からできている「たんぱく質」も、分解すれば糖に変換することができそうです。
酵素がない
今回は、これが「筋肉」という場所でできますか?という質問です。
結論からいうと、筋肉で糖新生はできません。
理由は、糖に変換するための酵素がないからです。
そしてその酵素の名前こそが、覚えるべき名前「グルコース-6-ホスファターゼ」です。
臓器で違う
「グルコース-6-ホスファターゼ」は、肝臓や腎臓にあります。
ということはつまり、
これがある肝臓・腎臓は糖新生ができる。
これがない筋肉・脳は糖新生ができない。
という構図です。
イメージ
糖新生ができると、血液中にグルコースを補充してあげることができます。
肝臓は、この仕事をしています。
対して筋肉は、グルコースに変換することはできませんが、変換せずに筋肉の中で使うことはできます。エネルギー源にしたりします。
血液にはあげないけど自分のためには使うという、ちょっと独りよがりなイメージです。
ポイント!
Q.「糖新生は、筋肉で行われる。」
A. 筋肉にはグルコース-6-ホスファターゼがなかったから、糖新生はできなかったな。バツ。
ここまで考えられれば、「正文に直せた」と言えます。
一歩だけ踏み込んで理由を知っておく。
これが、今回の様な問題のポイントです(^^♪
marcy