正解したい基礎問題
日本人の食事摂取基準(2015 年版)における策定の基本的事項に関する記述である。
対象者に、生活習慣病のリスクを有する者は含まれない。
(〇 or ×)
【考えるヒント】
「食事摂取基準」の対象者はどんな人か?という質問。
× 対象者に、生活習慣病のリスクを有する者を含む。
食事摂取基準とは
日本人の食事摂取基準とは、健康な個人・集団を対象とした、食事(エネルギー・栄養素)のガイドラインです。
以前は「栄養所要量」と呼ばれていた基準が、改定されたものです。
エネルギーやこの栄養素ってどれくらい摂取すればいいの??という数字が、いろいろな視点から載っています。
「健康な個人・集団を対象とした」と書きましたが、現在この範囲は拡大され、「生活習慣病のリスクを有する者」も含まれるようになりました。
つまり、完全に糖尿病ではないけれど、血糖値が高く、保健指導を受けている人の食事は、食事摂取基準の対象者になる、という理解です。
(完全に糖尿病であれば、糖尿病の食事ガイドラインを参考にする)
この内容は、2015年版で取り入れられた、比較的新しい考え方です。
印象としては、
基本の対象は健康な人。でも病気未満のグレーゾーンも対象になったんだな、というイメージです。
ちなみに2020年版では、これに加えて「高齢者ではフレイルの危険因子があっても、自立した日常生活を営んでいる場合は対象に含む」が追加されました。
食事摂取基準は「考え方」を学ぶ。
確かに試験的に覚えなければならない数字は登場しますが、でもほとんどは「考え方」を問う問題です。
食事摂取基準ってどんなもの?
どう考えるの?どうやって使うの?
まずこの土台を作ってあげれば、学ぶのがおもしろくなってきます(^^♪