【α-グルコシダーゼ阻害薬】(34回120番4)

正解したい基礎問題

糖尿病治療に関する記述である。
α-グルコシダーゼ阻害薬は、肝臓での糖新生を抑制する。
(〇 or ×)

【考えるヒント】
「α-グルコシダーゼ」ってなんだっけ??

 ×

α-グルコシダーゼ阻害薬は、食後の血糖値上昇を抑制する。


α-グルコシダーゼ阻害薬は、
糖尿病の飲み薬(経口血糖降下薬)の1つです。

名前から予想できる通り、
α-グルコシダーゼを阻害します。

では、α-グルコシダーゼとはなんだったでしょうか??

α-グルコシダーゼとは、小腸に存在する糖類分解酵素の名前です。

普段はこの酵素が糖を分解してくれるので、
小腸から糖を吸収することができます。

小腸から吸収された糖は、次に血液中へと入ります。
つまり、血液の糖「血糖」になるということです。

ということは!
その酵素をじゃましてやれば、糖は血液中に入れなくなります。
血液の糖「血糖」になれなくなります。

普段なら困りますが、糖尿病視点だと嬉しい効果です。

つまりこの薬は、
糖の入り口を止めることで、
血糖値を下げる(上げない)
という仕事をしています。

試験的なお話。

試験で経口血糖降下薬は、7種類ほど登場します。

名前も種類も違いますが、目的はみんな同じです。
そう、それは「血糖値を下げること」です。

ただし、薬によってどんな方法で下げるのか?
というアプローチ方法が異なります。
この「どんな方法で下げるのか?」を整理しておくのが大切です(^^

おまけ。

「~アーゼ」という名前は酵素につきます。
(アーゼがつかない酵素もあるけれど。)

よって、「グルコ」からグルコース = 糖と連想できれば、
α-グルコシダーゼ = 糖の分解酵素
と予想をすることもできます。

(本来の意味は、グリコシド結合を分解するからなので、覚え方の参考までに。)