答え ×
コリ回路では、乳酸からグルコースが産生される。
コリ回路とは、筋肉と肝臓で乳酸やグルコースを受け渡しする循環のことです。
目的は、筋肉でできた乳酸を、肝臓に渡してグルコースに変換することです。
【筋肉】
↓乳酸/↑グルコース
(血管)
↓乳酸/↑グルコース
【肝臓】
細胞の中でグルコースを嫌気的(無酸素な状態)に代謝すると、乳酸ができます。
この乳酸は、糖新生という代謝によって、再びグルコースに戻して再利用することができる物質です。
ただし、筋肉は糖新生をすることができません。(必要な酵素がない)
そのため、筋肉は乳酸を肝臓に渡し、
肝臓はもらった乳酸を糖新生によってグルコースへと変換し、
再び筋肉に渡す、
筋肉はそれを再利用する
というシステムがあります。
これをコリ回路と呼びます。
(コリは発見者の名前なので、名前と内容は暗記。)
よって、「コリ回路では、乳酸からグルコースが産生される」となります。
また、これとよく似た回路として、「グルコース・アラニン回路」というものもあります。
こちらは名前の通り、筋肉でできたアラニン(アミノ酸)を、肝臓に渡し、肝臓が糖新生をしてグルコース変換する。これを再び筋肉に渡すというものです。
(コリ回路のアラニン版というイメージ。)
こちらの場合、「アラニンからグルコースが産生される」という表現になります。
今回の問題はこことの入れ替えだな、と気づくことがポイントです。
今日も勉強おつかれさまです!
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