答え 〇
ホルモン感受性リパーゼの活性は、インスリンによって抑制される。
リパーゼとは、脂質を分解する酵素の総称です。
そしてホルモン感受性リパーゼとは、体内の脂肪細胞に蓄積されたトリグリセリドを分解するリパーゼの名前です。
(言い換えると、食事由来の脂質分解の担当ではない。)
この酵素が働くと、体内の脂肪(トリグリセリド)が分解され、グリセロールと脂肪酸ができます。
グリセロールは糖新生の材料になったり、脂肪酸はβ酸化という代謝によってエネルギー源になったりします。(これらは両方とも空腹時に必要な材料)
つまり、この酵素が仕事をするのは、「空腹時」というタイミングです。
そしてインスリンというホルモンは、血糖値を下げることを主な仕事にしていました。
血糖値を下げる必要があるのは、食事でたくさんの糖が入ってきた後(食後)です。
そう、ホルモン感受性リパーゼとは、仕事をするタイミングが逆です。
よって、インスリンが働くタイミングでホルモン感受性リパーゼは不要なので、「ホルモン感受性リパーゼの活性は、インスリンによって抑制される」という仕組みが備わっています。
両方の存在を知っておき、この酵素はインスリンが仕事をするタイミングであった方がいいかな?と考えると、選択肢の文章を暗記していなくても判断することができます。
今日も勉強おつかれさまです!